スマホの次はスマートウォッチが”きっと”来る?スマートウォッチの未来形を考えてみた

スマートウォッチの未来

   

2015年はApple Watchの登場を機に「スマートウォッチ」の年になるのだろうか。矢野経済研究所が2014年10月にレポートした資料によるとスマートウォッチの世界市場規模は2015年に約5000万台、国内市場規模は約500万台になるという。
そこで、2014年から現在までの業界の動向を振り返りながら2015年ないしはそれ以降のスマートウォッチ市場の成長がどうなっていくのか考えてみたい。

まずは、「Internet of Things」が現在、”どれくらい来ているのか”について調べてみた。

2014年、Internet of Thingsがテクノロジーの期待度のピークに

昨年、8月にガートナーが2,000を超えるテクノロジのトレンドをマッピングした「テクノロジのハイプ・サイクル2014年」を発表した。資料を見てみると、「モノのインターネット」(Internet of Things)が「過度な期待のピーク」の一番上にきているのがわかる。

 

ガートナーテクノロジーハイプサイクル2014年

出典: ガートナー(2014年9月)

 

「Internet of Things」はいま急上昇しているキーワード

Googleトレンドで「Internet of Things」を調べてみると2014年に入ってからグラフが急上昇しているのがわかる。このグラフを見るだけで「Internet of Things」に対して興味が増えて来ているというのが見て取れるだろう。独自のプラットホームである「Intel IoT Platform」を提供している米インテルは先日の決算発表でInternet of Things 事業が通年売上21億ドル(前年比19%増)と成長しており今後は年率20%で成長するだろうと予測している。私の実体験でも最近はタイムラインが「ウェアラブル」や「Internet of Things(IoT)」というキーワードに絡んだニュース記事で埋め尽くされている。(今年1月にラスベガスで開催された国際的な家電ショー「International CES 2015」の影響も大きいが)
ということで、今話題なのは間違いないのない事実である。

Internet of Things googleトレンドの結果

 

Internet of Thingsの本命はスマートウォッチ

Internet of Thingsが来ていることはわかったが、その中でも本命が「スマートウォッチ」と言われている。CES2015でも国内メーカーでは、SonyがSmartwatch3などを展示していた。また、昨年末にクラウドファンディングで成功して話題になったSonyのFES Watchのプロジェクトで新しいスマートウォッチに参入したりと国内メーカーも動きが盛んになってきているところだ。そんなスマートウォッチの動向をみてみよう。

 

2014年までは普及しきれなかったスマートウォッチ市場

スマートウォッチの市場は2014年以前からSony、CASIOなどの古参メーカーからKickstarter発のPebbleなどのスタートアップまで複数メーカーが販売を開始させ先行して市場を作っていた。しかし、既存のスマートウォッチはスマートフォンへの通知を受信してスマートウォッチ上にバイブや画面表示の通知を出すというものが多い。この通知機能だけでは新しい体験を創出させることは難しかったのか一般層までブレイクさせることはできなかった。もちろん、ガジェット好きのニーズはあり、(私も含め)みんなが購入していたんじゃないかと思う。2014年以前のスマートウォッチはガジェット好きな層だけ市場だったと言える。

ガジェット好きの世界きら飛び出して一般層が購入するようになるには、スマートウォッチをつけたらで何か新しい体験が生まれ、普段の生活が豊かになるというプロダクト(またはサービス)にならなければならない。そんな中、Pebbleは独自のアプリストアを開設し開発者を囲い込んでエコシステムを形成することを試みた。これは恐らく良質なアプリ群を武器に一般層を取り込もうとしたのだと思う。しかし、2014年末で5500ほどしかアプリがない(1年で3倍にはなっているが)というのが現状だ。AppleやGoogleより先行していたのだがブレイクするには何が足りていなかったのだろうか。

 

2014年はスマートウォッチにとって分岐の年に

スマートウォッチはスマートフォンと連携することでできる事が増え、世界を広げることができる。これから新しくユーザーになる可能性のある人たちはほぼ全てAndoidやiPhoneなどのスマートフォンを持っているとすると、スマホとウォッチ間の連携の肝となるOSやアプリストアを持っているところが勝者となる可能性が高い。つまり、スマートウォッチの普及には現在、スマートフォン市場で多くのシェアを持つGoogleとAppleがどのタイミングで参入してくるかが急速に普及するかの鍵だった。

 

そして…

 

2014年スマートウォッチ市場にとって大きなな2つの発表

1つは、GoogleがAndroid Wearを発表しスマートウォッチ市場へ参入したことだ。Android Wearの発表でGoogle NowというキラーコンテンツやGoogle Play上に開発者が作る良質なアプリがたくさん出てくる。スマートウォッチを作りたいメーカーにとってAndroid Wearを搭載すれば中身をそこまで考えなくても参入しやすくなったのではないだろうか。まずはSamsungやLGがAndroid Wearを搭載したスマートウォッチを発表、ASUSやSonyがそれに続いた。今後は時計メーカーもAndoroid Wearを使ったスマートウォッチを作り、スマートウォッチ業界に参入してくるのだろう。

2つ目はAppleのApple Watchを販売することを発表したことだ。Apple Watchはインパクトのある発表だった。AppleのiPhoneユーザーには根強いファンがいる。アクセンチュアの調査によれば、iPhone6/Plusを持っているユーザーの20%近くがApple Watchを購入すると発売前に答えている。2015年3月に発売されると噂されているが、発売されれば数千万台規模の市場になると予想される。この数字は割合としては少ないかもしれないが、クラスに1人、2人くらいが使うようになって、さらにモノ自体がよければ、Apple Watchは無難に普及していくのではないか。そして、Apple Watchに満足できない人たちがAndroid Wearスマートウォッチに流れていくというのがスマートウォッチの最初のブレイクとなるのかもしれない。

 

現在、発表されているスマートウォッチを3タイプに分けて今後の成長を考えてみた

Type1 腕時計はあくまで腕時計「腕時計>スマートウォッチ」型

腕時計業界が100年以上培ってきた現在の腕時計の形状を超えるものを作るのはむずかしいと思う。なので、スマートウォッチはあくまで腕時計としての使用ががメインでAndroid Wearでいうアプリや通知系機能はサブ機能として捉えたタイプだ。モトローラのmoto360は腕時計としてのデザイン性が高いAndroid Wear搭載のプロダクトだと思う。

moto360Photo: moto360

文字盤を好きなものにできる!ファッションとしてのスマートウォッチ

moto360もそうだが、スマートウォッチは文字盤を変更できる機能は本当に魅力的だと思う。文字盤がキラーコンテンツとなる場合、メーカー側がたくさん作るというよりは開発者が作った大量の文字盤の中で自分好みのものを選べるようになる世界になるといい。それには、開発者にきちんとした開発環境を提供できるかにかかっているが、Apple、GoogleともにそれぞれApp StoreとGoogle Playというスマホ市場で成功したエコシステムがある。スマートウォッチでもこのエコシステムは存分に実力を発揮できそうだ。ただし、腕時計好きの域は超え一般層が購入したいと思えるほどのパンチ力はないかもしれない。

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Photo: FES Watch

Type2 はかることが主「アクティビティトラッカー>時計」型

もちろん、腕時計の形なんだけど主となる機能が時計でないもの、例えば、fitbit chargeのようにスポーツやヘルスケア向けのアクティビティトラッカーに時計がついているものはありだと思う。もし、心拍や歩数を測ったりすることで生活を変えたりできるのでれば、新しい時計の形としてありだと思う。

fitbit_chargePhoto: fitbit charge

現在発売されているスマートウィォッチは「Type3 腕時計+アクティビティトラッカー」が多い。今のままだと一般ユーザーが使う理由になりにくく、アクティビティトラッカーとして本気で使うにはリストバンド型のようにスポーツにも耐えられる形状でバンド部分が安く変えられるようにしていかないとむずかしいのではないか。

このType2は、測ってデータを集めてだからどうなるの?という状態になりそうだ。なので、タニタの体組成計のように使う目的をはっきりさせ使い続けるモチベーションを上げる仕掛けを作っていくなど徹底したユーザー視点サービス化した上で提供していく必要があると思う。

tanita_active_cyclePhoto: タニタ

 

Type3 これは厳しいか?「腕時計+アクティビティトラッカー」

Android Wearの第1弾であるSamsungのGear LiveやLGのG Watchなど現在、一番多いパターンかもしれない。想定利用としてfitbitなどリストバンド型のウェアラブルデバイスのようにアクティビティトラッカーとしてヘルスケアなどにスマートウォッチを使うことを想定しているように思う。ウォーキングやスポーツ利用にはバンドを汚したくない(汚れてもバンド替えコストがかさむ)などの理由で不向きであることから広まらないのではないか。デザイン性もなく腕時計としての普段使いも難しい。もはや誰がなんのために使うデバイスなのかさえわからない。

「腕時計+アクティビティトラッカー」型では、アクティビティトラッカーとしてではなく、音声入力やジェスチャーに特化し、スマホの入力インターフェイスとして使っていくというものなら可能性あるのかもしれない。

 

番外編:ただの腕時計でよくないか?「アナログ時計>センサー」型

Activite’ POPはCES2015で発表された150ドルから購入できる魅力的なスマートウォッチだ。これは旧来のアナログ時計にセンサー機能をつけたスマートウォッチだ。

 

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Photo: Activite’ POP

 

この組み合わせは今までにもいくつかのメーカーが出している。このタイプはいままでの時計でよくないか?と思うのは私だろうか。確かにかっこいいデザインだ。ただ、センサーなどスマートな部分をなくせばもっと安く売れるしいいと思ってしまう。

現状、このタイプを使う理由としてはスマートウォッチの弱点であるバッテリ切れの状態でも時計機能が動くという点だろうか。

 

今後を勝手に予想

ニーズに合わせたスマートウォッチが登場。ニッチ市場の塊になる

昔のようにテレビだけ、新聞だけ、PCだけ、スマホだけという時代ではない。つまり、2015年に流行するだろうApple Watchもコレだけが来るという感じにはならないと思う。。スマートウォッチはもっと使う人によってパーソナライズ化されていくといいなと思っている。時計好きはデザイン重視でmoto360、ダイビング好きはSUUNT、登山好きはGarmin、健康志向の人はfitbit chargeを選ぶといったように趣味嗜好や利用シーンに合わせいくつかに分かれてく。市場が大きい健康分野はB向けのものが出たり利用シーンに合わせてもっと細分化されていくのかもしれない。

 

パーソナライズ化した自分だけの腕時計がかんたんに作れる時代に

Googleが実験なプロジェクトでやっている自分好みの機能にカスタマイズできるスマホ「Ara」のようにスマートウォッチというプロダクトもなっていくのではないだろうか。OSはGoogleのAndroid Wearを搭載、ハード部分である腕時計のフェイスやバンドの形状や色を選択して自分好みにカスタマイズしていく。そんなプロダクトがいい。また、3Dプリンタも普及するタイミングが重なりそうだ。スマートウォッチのバンド部分をオープンな3Dデータをダウンロードしてきて、自宅の3Dプリンタで出力してバンドやフェイス部分を付け替えたりする時代もそう遠くないのではないか。

 

結局は、腕時計の域を超えられないのか

PCからスマホへシフトしていったのと同じようにスマホからスマートウォッチへシフトしていくのは難しいのかもしれない。スマホの延長や補完するものとして考えるのではなく、「時間を見るという行為」は今後もなくならないという点を突き詰めていくのが良いのではないか。特に4人に1人が腕時計を持っていないというデータもある。スマホの画面で現在時間を確認していた人たちが時間がを見るものとして腕時計(スマートウォッチ)を付ける時代がやってくるのかもしれない。

腕時計の保有数調査-MyVoiceアンケート調査結果

 

まとめ

  • 2014年、Internet of Thingsがテクノロジーの期待度のピークに
  • 「Internet of Things」はいま急上昇しているキーワード
  • 2014年スマートウォッチ市場にとって大きなな2つの発表
  • 3タイプのスマートウォッチ
    • Type1 時計は時計「腕時計>スマートウォッチ」型
    • Type2 はかることが主「アクティビティトラッカー>時計」型
    • Type3 これは厳しいか?「腕時計+アクティビティトラッカー」
  • 今後を勝手に予想
    • ニーズに合わせたスマートウォッチが登場。ニッチ市場の塊になる
    • パーソナライズ化した自分だけの腕時計がかんたんに作れる時代に
    • 結局は、腕時計の域を超えられないのか




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